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ビットコインはどうして値段が大きく動くの?

ビットコインの価格は大きく上下します。それはビットコインが特有の要素と法定通貨との間に存在する特定の違いによるものです。


ビットコインはプロトコルによってその発行量が事前に決められており、変動しません。そのため、「中央銀行が終わる日―ビットコインと通貨の未来―」(岩村充著)で詳しく説明されているように、ビットコインの需要が急増すると、ビットコインの発行量(供給量)がほとんど動かないため、価格がすぐに上昇します。逆に、ビットコインの評価が落ちて需要が減ると、価格が大きく下がります。


金(ゴールド)や日本円や米ドルのような法定通貨の場合には、需要が上がればお金の発行量(供給量)を増やすことができるので、お金の価値が急上昇したりしません。(日本円にしても米ドルにしても発行をしすぎてしまっているので、お金の価値が落ちて、インフレーションが起きている、というのが別の問題点ではありますが、ここではその問題は置いておきます。)


また、ビットコインの市場規模は比較的小さく、一部の大きな投資家の行動が価格に大きな影響を与えることがあります。これらの要素が組み合わさると、価格の変動幅が大きくなります。それでも、ビットコインの2009年の誕生いらい、当初1BTCが数米ドルしかなかった時代から、1BTCが3万米ドル(2023年7月)となった今、ビットコインの時価総額(ビットコインの価値の合計)は5,800億米ドル(現在の為替レートで約82兆円、データ出所:Infinate Market Cap)に達しましたので、10年前と比べると少しずつですが変動率(ボラティリティ)は減ってきています。(データ出所:Bitcoin Volatility Index



もっとも金(ゴールド)の時価総額が、13兆米ドル(今の為替レートで約1,800兆円、データ出所:Infinate Market Cap)ですので、ビットコインの価値はゴールドの22分の1程度しかないので、まだまだ変動幅は小さくならないもの思います。


しかし、もう一つ大切な点があります。それは、ビットコインがまだ広く価値の物差しとして受け入れられていないということです。


例えば、日本円が対米ドルで円安になっても、一般の人は日本円建ての商品やサービスの価格をすぐに上げたり下げたりしません。今日1%円安になったから、輸入品の値段を今日1%値上げ、明日は0.5%値下げ、、、みたいなことはおきていません。こういう円と米ドルのレートに直接反応する状況に近いのはガソリンでしょうか。それでもタイムラグがあります。


これは日本円が価値の物差し、つまり物価の指標として広く認知されているからです。しかし、ビットコインの価格が下落すると、ビットコインで商品やサービスを売る人はすぐにビットコイン建ての価格を上げます。これは、ビットコインがまだ広く価値の物差しとして受け入れられていないためです。


もし「1BTCは1BTCの価値がある」と考える人が増えれば、ビットコインの価格が下がった時にビットコインを買い足す人が増えるかもしれません。私たちは、ビットコインの価値が他の通貨に依存せず、それ自体の価値を持つという意識が広まる日がどこかのタイミングで来るのではないかと考えています。

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