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採掘マシンはどこに置いて動かすのが最適か?

ビットコインの採掘マシンで、適切な採掘マシンが選べたら、次に考えなければならないのは、採掘マシンの置き場所です。以下に、ビットコインの採掘に最適な場所を選ぶ際の重要なポイントを紹介します。


1. 電気代の安いところ

    ビットコインの採掘には電気を大量に使います。「採掘マシンの選び方・買い方」で説明した通り、電気代が高い場所で採掘マシンを動かせば、同じハッシュレート(計算能力)でも高い電気代がかかってしまいます。

    それだけでなく、電気代の安いところで採掘マシンを管理・運用すれば採掘マシンの経済的な寿命を長くすることができます。

    言うまでもなく、電気代が特に安い国・地域(詳しくは「どこの国の電気代が安いのか?」参照)にてビットコインの採掘をすることになりますが、電気代の高い国であっても、例えば工場で機械を常に動かしておく必要があり(一旦機械を止めると莫大なコストがかかる場合など)、予備電力を常に必要としているような場所(電気を捨てざるを得ないような状況にある)工場なども、採掘の場所としては適しています。

    また、電気は現在の技術では大規模な蓄電(電気を貯めること)のコストが高いことから、電力会社は需要が多い時には多く発電して、需要が少ないときは少なく発電します。例えば、夏の日中はエアコンなどで電気を使うことが多いので、電気は多く発電しますが、夜はエアコンをつけない人が増えるので、その分発電量を小さくしています。このような状況で電力の供給と需要がミスマッチしている時に、余剰電力をビットコインのマイニングに使えれば「無駄」が無くなります。

     

    2. 電力インフラが充実したところ

    電気代が安い場所には、ビットコインの採掘業者が集中しますが、電力インフラが整っていない場合には、採掘業者が大量に電気を使用することにより、電力供給がひっ迫することがあります。これが政治問題になったり、ひいてはビットコインの採掘に課税をする、もしくはビットコインの採掘には別の料金体系を適用する、というような問題が発生することがあり、注意が必要です。

     

    3. 寒い場所

    ビットコインの採掘マシンの半導体チップは大量の熱を発生させます。この半導体チップは冷却をしないと計算能力が落ちるだけでなく、半導体チップが壊れやすくなってしまいます。

    現在の採掘マシンの多くは空気で冷却をするタイプのマシンが多いので、気温の低い場所に設置することが重要になります。寒い場所では、冷却コストを抑えることができるのでとても有利です。寒い場所では採掘マシンの発生させる熱を再利用している例もあります。私たちが採掘マシンを運用している場所では、採掘したマシンが発生させる熱風を温室に導き、果物や花を栽培していました。

    さらに、採掘を行うときの計算を行うASICの効率性という観点でも、ASICの冷却がちゃんとできると、ASICのパフォーマンスが上がると言われています。

    (最近では水冷式の採掘マシンや専用の油浸冷却設備なども使われ始めており、この場合には必ずしも寒い場所でなくても採掘ができます。特に油浸冷却の場合には採掘マシンのパフォーマンスが大きく上昇するだけでなく、採掘マシンも長持ちするため、今後は普及しそうです。)

     

    4. インターネット接続

    ビットコインの採掘は言うまでもなく、インターネット接続を必要とします。安定した高速インターネットが利用可能な場所は、効率的なマイニングには不可欠です。

     

    5. 法律・規制・政策

    ビットコインの採掘は法律や規制によって制限されている場所もあります。例えば、カザフスタンでは、電気代が安く、気候も寒冷であったことから、一時期までビットコインの採掘業者が集中しましたが、カザフスタンはソ連時代からの電力インフラが更新されておらず、電力インフラが貧弱であったため、採掘業者が大量に電気を使用することにより、電力供給がひっ迫してしまい、停電が頻発する自体まで発生しました。結局、ビットコインの採掘は政治問題になり、ビットコインの採掘を合法化する代わりに課税をする、ビットコインの採掘には別の料金体系を適用する、場所によっては採掘は電力がひっ迫しない週末のみ許可する、というような問題が発生してしまいました。


    結局、カザフスタンでは合法的にビットコインの採掘を行うコストが上がってしまうため、今では賄賂などを支払って違法に採掘をしているマイニング・ファームも多くおります。このような違法マイニング・ファームに採掘マシンを置くことは、当局の取り調べをいつ受けるかわからない、賄賂をもらっている官僚がいなくなったとたんに取り調べをうける、というようなリスクがあり、安定性に欠けます。

     

    6. マイニング・ファーム(データセンター)の設備の充実度及びサービス・レベル

    採掘マシンを置いて運用をするマイニング・ファーム(データセンター)の、電力供給やインターネット接続がしっかりしていることももちろん大事ですが、それ以外にも、採掘マシンが放つ熱の排気がきっちりされているか、監視カメラ・有刺鉄線・警備員の24時間常駐などの防犯対策がされているのか、防塵対策がされているのか等の設備の充実度を確認する必要があります。

     

    7. 都会度

    マイニングマシンの修理やファームの管理などを行うスタッフを採用できる、ある程度都会的な場所でのマイニングも重要です。特に大規模なマイニングファームの運用には、電気技師、インターネット関連のエンジニア、採掘マシンの修理エンジニア等の人材の確保が必要となります。時々電気代が極端に安い国にある、マイニング・ファームを紹介されることがありますが、近くに人材が確保できそうな都会が無いと、マイニング・ファーム自体を長期的に運用をすることが難しいため、私たちは見送るようにしています。

     

    8. 採掘マシンを置いている場所を、実際に見に行くことができること

    採掘マシンを管理・運用するマイニングファームの管理や監視を適切に行うためには、実際に行ける場所を選ぶことも重要です。特定の企業が管理していていたり、安全の観点から、アクセスができない場所に置いて採掘をしていると、いざというときに採掘マシンを見に行くことが出来なかったりする場合がありますので、そういう場所は避けるようにします。私たちは特にこのポイントを重視して、採掘をしている場所には定期的に訪問をするようにしています。

     

    9. 治安

    ビットコインの採掘は価値のある「お金」を生み出す作業ですから、治安の悪い地域での運用は、採掘マシンの盗難リスクが出てきたりします。また、上記「(h)採掘マシンを置いている場所を、実際に見に行くことができること」にあるように、私たちは採掘マシンを実際に見に行き、管理・監視していくことを重視していますので、自分たち自身の安全の為にも治安の悪い場所は避けるようにしています。

     

    10. 物価

    ]物価の高い地域では、マイニングファームの建設や運営、マシンの修理などに関わるコストも高くなります。したがって、物価の高い国・地域(例えば北欧)にて採掘マシンを管理・運営する時には注意が必要です。

     

    結論

    単に「寒くて電気代が安いところ」だけがマイニングに適しているわけではありません。これ以外にも、管理運営をしてくれる会社の人間性などを判断して、最終的にマイニングの場所を決定します。

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