ビットコインの採掘マシンはいろいろなメーカーがいろいろな種類の採掘マシンを発売していますが、どのように選ぶのがよいでしょうか?
ビットコインの採掘マシンを選ぶ際には多くの要素を考慮する必要がありますが、一番大事なのは、(a) 採掘マシン一台あたりの電力消費と、(b) ハッシュレート(1秒あたりの計算能力)です。
(a) 電力消費
最近の採掘マシンの大半は一台あたりの電力消費が3,000ワット前後ですが、機器によっては4,000ワットになることもあります。
(b) ハッシュレート
採掘マシン |
当初発売年月 |
ハッシュレート |
電力消費 |
電力消費 |
Antmoner S9 |
2016年5月 |
14TH/秒 |
1,350ワット |
96.4 |
Whatsminer M30S |
2020年4月 |
86TH/秒 |
3,268ワット |
38.0 |
Antminer S19 Pro |
2021年5月 |
110TH/秒 |
3,050ワット |
27.7 |
Whatsminer M50 (MicroBT) |
2022年4月 |
114TH/秒 |
3,306ワット |
29.0 |
Antminer S19 XP |
2021年11月 |
140TH/秒 |
3,010ワット |
21.5 |
Antminer S19 Pro Hydro |
2022年1月 |
198TH/秒 |
5,450ワット |
27.5 |
(c) マシンの想定寿命
私たちは特にこの物理的需要や故障の少なさもかなり重視して採掘マシンの選定・推薦を行っています。
(d) マシンメーカーのマーケットシェア
採掘マシンのメーカーのマーケットシェアも重要な要素です。マーケットシェアの小さいメーカーの採掘マシンを購入すると、そのメーカーの採掘マシンの修理を行えるエンジニアがいない、またはスペアパーツが調達できないといった問題が生じる可能性があります。
また、マーケットシェアが少ないメーカーの採掘マシンは、中古での販売の可能性も小さくなります。経済的な寿命が来てしまった世代の古いマシンでも、ファン等、一部の部品は最近の採掘マシンの修理に使えたりしますが、マーケットシェアが小さいメーカーの採掘マシンはそもそも台数が少ないので、修理用のスペアパーツとしての価値もなかなかつかないというようなことがあります。ですので、今はやはり最大手のBitmain、業界2位のMicroBTの採掘マシンに投資をすれば間違いが無いと言えます。
(e) 採掘マシンの形状・大きさ
採掘マシンの形状と大きさは、意外にも見落とされがちなポイントになります。「(7) 採掘マシンはどこに置いて動かすのが最適か?」でも説明をするように大規模なマイニング・ファームにて採掘マシンを管理・運用をする場合には、標準的な棚のスペースが用意されているため、形が違うマイニングマシンが出てきたときは要注意です。
例として大ヒットしたAntminer S9と最新世代のAntminer S19の形状を見てみましょう。S19の方はファンが2つあるため、より多くのスペースを必要とします。S9は大ヒット機種だったので、大規模マイニングファームはS9用に棚を設計してたとっころが多かったのですが、その後、2つのファンがついている機種が入ってくると、物理的な棚が不足するというような事態が発生したケースが多発しました。
(f) 詐欺から自身を守る
採掘マシンの販売詐欺が増えているため、購入時には注意が必要です。信頼できる販売者から購入することが重要であり、適切な調査を行うことで詐欺から自身を守ることができます。
例えば、私たち自身も、在庫を大量に保有していると主張する業者から採掘マシンを購入する機会がありました。しかし、その業者の会社情報を調べたところ、役員の住所が遠くの国にあり、不審な点が多かったため、取引を見送ることにしました。(詐欺からどのように身を守るかについては別途ブログにて説明していきますので、請うご期待を!)
他にも、お金を払って、採掘マシンを購入したが、いろいろ理由をつけられて、まったく動かしてもらえなかった、という被害もよく耳にします。私たちは購入していただいた機械のシリアル番号もお客様にお伝えし、1台1台丁寧に管理をしておりますので、安心して投資をしてください!